今回の本は…
「超バカの壁」養老孟司著 です!
この方、個人的にかなり好きなんです。
東大教授の解剖医の方で、
現在もお元気です。(執筆時)
以前は、ご自身のYouTubeチャンネルも
やっておられましたが、
おそらくご体調の都合で、
突然削除されたようでして、
とても心配していたのですが。
最新の講演会の様子がアップされており、とても安心しました。
シェアしちゃいます。
ああすればこうなる。こうすればああなる。
長年のご活動を通して
養老先生が主張していることって
究極的には1個だけなんですよね。
現代人は、
「こうすればああなる。ああすればこうなる」
という視点でしかモノゴトを捉えていない。
という主張です。
例えば、
- この商品の原価はいくら。利益を出すには、売値は¥◯◯円にしないと、赤字だ。
これ、典型的な「ああすればこうなる」です。
- 部屋を〇〇なイメージにしたい。だから、〇〇色のモノしか置かない。
これも「ああすればこうなる」ですね。
- 子どもを将来はこういう風な大人に育てたい。だから塾に行かせて、習い事も掛け持ちさせて、学校の成績は、(後略)
かなりの「ああすればこうなる」ですね。
これは、ドク◯の可能性が高いです。
要するに小難しく言えば、
「頭の中で意識的に結果を定めて、その想定通りに物事を動かそうとする」
これが現代人特有の思考だ
ということです。
あれこれ考えすぎる
この思考の問題点は
「あれこれ考えすぎる」
ということに尽きると思います。
求めているゴールは定めたとしても、
現実はもっと複雑で、未確定な要素が多い
だから想定通りに上手くいくはずがない。
けれどもゴールは決めているから、
なんとかしなければならない。
その結果
思い詰めたり、
空回りしたり、
突拍子もないことをやり出す
のではないでしょうか。
こだわりは自分らしさではない
「自分らしさ」もそのひとつです。
自分らしくあるために、これをする
これって結局は、
「自分らしさ」というあるべき形を定めて、
それに合うようにして「こだわり」という壁を作る。
- 〇〇の服以外は着ない
- この店に来たら、絶対に〇〇以外は食べない
- このやり方は絶対に〇〇と決めている
細かくこだわりを定めるのは、
「自分についての確信がない」
ことの表れなのです。
(と、本書では言っています。笑)
なるようになる
本来の自分らしさは、
別にいちいち決めなくても、
勝手にあらわれてくるもの
なのではないでしょうか。
- その日、食べたいものを食べる
- 着たい服を着る
- 急に気分が変わったから別のことをする
- 計画立てずに、気ままにやる
こんなふうな生き方って現代だとあまり評価されないけど、
そのほうが、楽に生きれますよね。
まさに、
江戸っ子は宵越し(よいごし)の銭は持たない
その日を好きなように生きる
ということです(笑)
難しいけどね。
では。

